
【SAW/ソウ】
★★★★★5.0
解説
オーストラリア出身の若いクリエイター、ジェームズ・ワンとリー・ワネルが制作したサイコスリラー映画。
人々に命を懸けた“ゲーム”を強いる謎の犯罪者 ジグソウ の存在と、その恐ろしい計画を描いた作品です。
わずか 18日間という短い撮影期間で作られたとは思えない完成度と、強烈なストーリー展開で世界的なヒットを記録しました。
あらすじ
目を覚ますと、見知らぬ白い部屋にいた写真家アダムと医師ゴードン。
二人は足を鎖で繋がれ、部屋の中央には血まみれの死体が横たわっています。
状況を理解できないまま、彼らは謎の人物 ジグソウ が仕掛けた残酷なゲームに巻き込まれていくのでした。
(映画ナタリーより抜粋)
感想
「おすすめのホラーサスペンスは?」と聞かれたら、私は必ずこの映画を挙げます。
密室に閉じ込められた人物たちが極限状態に追い込まれる “閉じ込め系サスペンス”の代表作 とも言える作品です。
伏線が非常に多く、何度観ても新しい発見があるのも魅力。
ラストの展開は、映画史に残るレベルの衝撃でした。
ネタバレあり
※ここからはネタバレを含みます。
ジグソウの正体は?
部屋の中央で血を流して倒れていた死体。
実はこれこそが ジグソウ本人(ジョン) でした。
ジョンはゴードンの患者で、末期の脳腫瘍を患っていました。
自分は生きたくても長くは生きられないのに、命を軽んじる人間がいることに怒りを感じていたのです。
アジトで「体の内部は病に冒され、自分の幸せに感謝を知らない連中に苛立ち、他人の苦痛を笑う奴らに怒る」と言っていたのがヒントとなっています。
豚のマスクの人物
これは アマンダ。
彼女はジグソウのゲームを生き延びた人物で、
その経験をきっかけにジグソウの思想に共感し、協力者になります。
鎖の鍵はどこにあった?
鍵は バスタブの中 にありました。
しかしアダムが目覚めた時に水を抜いたため、
鍵は排水口へ流れてしまっていたのです。
ゴードンの妻と娘を拉致した犯人は?
雑用係のゼップ。
実はゼップもまた、ジグソウのゲームの参加者でした。
ゼップは作用の遅い毒を注入されていました。
助かる条件はゴードンの妻子を殺すこと。
二人の結末
-
アダム → 脱出できず死亡
-
ゴードン → ジグソウの思想を受け継ぎ、ゲームの主催側へ
なぜ二人はゲームに参加させられたのか?
ジグソウのゲームには共通するテーマがあります。
それは 「生きる価値を理解していない人間に、生の意味を気付かせること」。
- ポール:自殺未遂をして自分の”生”に感謝しない
- マーク:放火魔として活動していた
- アマンダ:麻薬中毒者で自分の”生”に感謝しない
- ゼップ:”ジグソウ”の思想を理解するため自ら参加した
- アダム:他人の人生を覗き見した
- ゴードン先生:患者の命を軽んじていたため
考察
作中では明確に描かれていませんが、
私は アダムも協力者だった可能性があるのではないかと考えています。
ゲーム開始直後、鍵の話を聞いたアダムが
咄嗟に自分の腹を確認するシーンがあります。
これは、他のゲームで「体内に鍵がある」仕掛けを知っていた可能性を示しているようにも見えます。
また、ジグソウ一人で人を運んだり大規模な装置を設置するのは難しいため、
初期の段階から協力者がいた可能性も高そうです。
まとめ
『SAW』はシリーズ作品ですが、
1作目は特に完成度が高い名作です。
伏線やキャラクターの関係性も深く、
シリーズを通して一気に観るとさらに楽しめます。
ホラーサスペンスが好きな人には、ぜひおすすめしたい作品です。